「ねぇ、わたしの事好き?」 『あぁ、愛してる。誰よりもな。』 貴方はわたしの目を見ずに 小さな小さな声で答えた。 こんなに苦しい思いをするなら 貴方に出会わなければよかった。 貴方を好きにならなければ良かった。 どんなに想っても 貴方は手に入らない。 静かに流れる涙を 貴方は見て見ぬふりをして 浴室に入って行く。 手を伸ばしても 貴方の背中は遠いままだった。