炎天下の中の部活は慣れない。

自然と笑顔も消えてしまう。

なのに何であいつはあんな爽やかに笑うの?


「さやか!サーブ教えてよ!」

…どーして、名前で呼ぶの?別に特別仲良くないし。

どーして私を頼ってくるの?そこまで強くないよ?

「ちょっと待って坂下、今行く」

坂下くーん頑張ってー、フェンスの向こうで

女子の高い声がする。

なんで私は素直になれないんだろ…。


あーゆう風に、声を掛けてやれない。

なのになんで、坂下は私を構うのだろう。