「大丈夫。そのかわり、今日の帰りジュースおごって。」 くしゃっと笑ってみせた亮は、一瞬見た事もないあたしのお父さんを連想して、アレ?!ってなって一人で可笑しかった。 『おごるよ。』 まだみんなは部活をしてる時間かな。 あ、そう言えば亮、サッカーどうしてんだろ… 「那柚、テニスは?」 あたしは…さぼろうかな。 『休もっかな。』 「そっかあ。じゃあ帰ろ。」 あたしたちは歩き出した。 たくさん話した中で急に、 「次に、進んでる?」 そう、真剣に聞いてきた。 『まあまあ。かな…』 _