ぱっと私を離して支度を始めた速斗。



私を安心させる温もりが離れた



もう少しあのままでも良かったななんて思ったのは秘密



『私も準備しなきゃ』



そう思って速斗の部屋から出る



『…んーっと鞄とか持ってけばなんとかなるよね?』



独り言を呟きながら学校に持っていくものを鞄に詰める



なんも言わないで出てきちゃったから一応速斗の部屋に戻る



そのまま部屋に入ると



「麗美!」



ぎゅーっと抱き締められる



『え?どうしたの??』



「あ…いや……ごめん」



『そう?』



なんだったんだろう?



さっきすっごく切羽詰まったような顔してた…。