私が居た教室があった階から一つ上の階に繋がる階段を上がり無駄に長い廊下を歩いていく



やっと“理事長室”と書かれた看板が見えた



ここまで来るのが面倒くさいんだよなぁ。



1階からだったら、エレベーター使えたのにさ。



なんで1階から5階の直通にしたんだか。



心の中で愚痴を零しながらやっとついた理事長室



ノックなしに扉を開ける



「麗美。ノックぐらいしろよ?」



『嫌。』



「はぁ。知ってた。」



じゃあ、言わないでよ。



「……アイツらに会ったのか…?」



なにか私の表情から読み取ったのかそう聞いてきた速斗。