そこには寝ている速斗が目に入った



…さっき麗美って呼んでたよね??



もしかして……寝言…?



なら、すごく嬉しい



…だって、夢の中でも私の事考えてくれてるって事でしょ?



嬉しくないはずない



「……ん」



私が速斗の髪に触れたからか速斗が身をよじった



「……麗美…?」



『おはよ、速斗』



「おはよ……って、え?」



『どうしたの?』



「どうしたの?って…お前2週間も寝てたんだよ…っ」



私をぎゅっと抱きしめた速斗が私の耳元で声を震わせて言う



『…ごめんね…。速斗…』