そう思ってさっき麗美を誘導したベンチに向かったが麗美の姿がない



スマホも確認してみるが麗美からの連絡はない



とてつもなく嫌な予感がした




麗美のスマホに電話をかけても無機質な機械音が聞こえるだけ…。



「…くそっ」



近くにあった壁を殴る



コンクリートの表面が割れてパラパラ落ちた



まずは………やばい…焦りと不安で全然頭働かねぇ…



「速斗」



突然名前を呼ばれてばっとそちらを向くと



『どうして…』



「冷やかしに来た」



『颯……どうしよう……麗美が……』



「ちょっと、落ち着けって…な?何があったんだよ?」