暗闇の中の少女

大きい花火大会ぐらいの花火は打ち上がってる気がする



「もうじき、花火も終わるな」



速斗がそう呟いたぐらいに今日1番大きい花火が空に咲いた



「これで、後夜祭を終わりまーすっ!皆さん気をつけて帰ってくださーいっ!」



元気一杯に校庭で司会をしてる人がマイクを通して言う



屋上にいる私達の元までちゃんと届いて



『…帰る?』



「…今はまだ混んでるだろ?それにもう少しこうしてたい」



またぎゅっと力をいれた速斗



…速斗も同じ気持ちでいてくれた事が嬉しかった



『だーい好き』



甘々ムードが漂う中いきなり屋上の扉が音をたてて開いた