「え……?だって…さっき…時雨に好きって…。」



『…それは…っ…。速斗が……好き…って話……』



恥ずかしさで顔が真っ赤になっていくのがわかる



でも、ちゃんともう一度伝えたい



私の嘘偽りのない言葉を



『…速斗が…好き…っ』



ぎゅっと包まれた体



「…俺も、俺も好きだ。麗美」



祝福してくれるかのようにまだ上がり続ける花火



『…花火綺麗だね』



「あぁ。」



どちらともなく顔を近づける



小さくリップ音が響いて重なった唇



『…幸せ…。』



「俺も。」



それからしばらく花火を見ていた