「……どうした?」



『……あ、えっと』



花火の光で速斗の顔が照らされてて綺麗で見惚れてたなんて言えない…



「…ん?」



『…あ、あのね…っ』



緊張で心臓が痛いほどバクバク言う



「……ん…?」



『私……』



「…あぁ。時雨と付き合う事になったんだろ?」



…ん?



『…え?』



なんで時雨?さっきは奏汰が出てきたし……。



「おめでとう」



にこっと笑った速斗に胸がズキンと音をたてた



『……な事…わないで…』



「え?」



花火の大きな音にかき消されて私の小さな声は速斗には届かなかった