暗闇の中の少女

ゾゾゾと言うように鳥肌がたった



「ほら、行こ」



『…離して。』



「強気だねぇ?でも、そんな所も可愛いねぇ」



こっちが何を言ってもそう言って離してくれない男




殴ってしまおうか。という発想が浮かぶが皆が文化祭を楽しんでるのに殴ったらぶち壊しだ…と思い思いとどまる



「ほらっ!」



私を無理矢理立たせた男



「何してる?」



そんな声が聞こえてきた



その声は私を安心させるのには十分だった



『速斗…!』



「大丈夫か?」



私が頼んだ飲み物を片手に持って現れた速斗



「ちっ、男連れかよ」