暗闇の中の少女

「どっか行きたい所でもあるか?」



速斗が文化祭の為に作られたパンフレットを片手に私に聞く



速斗の持っているパンフレットを覗いて目についたのは



『タピオカミルクティー…』



「行きたいのか?」



そう言われてためらいなく頷いた



タピオカミルクティーが売ってる場所まで着くと



「買ってくるから座ってろ」



それだけ速斗は言い残して買いに行ってしまった



座ってろと言われた場所に大人しく座る



『まさか、一緒に回れると思ってなかったなぁ』



なんて独り事を呟いていると



「ねぇねぇ!」



とニヤニヤ気持ちの悪い笑みを浮かべて近寄ってきた男たち