『…え…?』



「人間は傷つきながら強くなるんだ。傷ついたら傷ついた分だけ次にいかそうとする。だからお前が背負い込む必要なんかないんだぞ?」



その言葉に次々と涙が溢れた



『……っ……。ぅ……』



私…誰かにそう言って欲しかったのかも知れない



『…速斗…弥生…ありがとぅ…』



私にここに居てもいいって言ってくれて……



「ほら、泣かないの」



ぎゅっーと弥生が抱きしめてくれる



その時コンコンと理事長室をノックする音が聞こえてきた



「弥生。麗美連れて隣の部屋行ってくれ。」



「わかったわ」



そう言って弥生は私に行こっかと声を掛け隣の部屋へと足を進めた