「そこに、ミルクティーあるぞ」



そう言った



ミルクティーの響きにピクッと体が反応する



『ホント?』



「あぁ。ほらっ」



わざわざ備え付けの冷蔵庫まで行った速斗は私の方に向かってそれを投げる



私の手の中に収まったミルクティーは私の好きなメーカーのもので…



『ありがと!』



そう言ってから飲み始めた



「ホントそれ好きだよな」



『うん、大好き』



そう言った私から速斗が顔を背けた



「その笑顔はずるいって…」



ボソッとなにか呟いていたけどミルクティーに夢中になってる私が気づくはずもなかった