Hope Your Dream

昼過ぎに望くんのお店の近くに着いた。

近くにある自販機で、目が冴えに冴えまくるドリンクを買って飲み干す。

あーっとおじさんみたいな声が漏れてきそうになるのを防いで、空っぽな缶をゴミ箱に投げ入れる。

ガコッと潰れた缶と缶が合わさる音。

今は明るいから、初めてあった時に見たランタンの光は、まだ揺れていなかった。

手のひらに文字を書く。

小さい頃は散々バカにしてたおまじない。

単純な私は、こういうのに頼ってしまうこと。

空で鳥が笑うように、一つ短く鳴いた。

一歩ずつ近づいて、ドアに手をかける。

少し空いた隙間から、D.Mが耳に入ってくる。

初めてこのお店に入ったとき。

望くんと声が重なった。


「……望くん」


ふわっと香ったミントの香り。

あ、と香りの正体に気づく。

新しい香水の匂いだ。