Hope Your Dream

「……なに急に」

「いえ。仕事楽しいなあと思いまして」

「……ふーん」

「いってきます」


足が軽い。

これから自分の性格を聞かれることがあったらこう言おう。

単純だ、と。

確か、これを自覚したのは二回めな気がするけど、関係を聞くことができた自分の勇気と、否定された事実に対しての喜びは異常じゃない。

ここに、缶蹴りで使う缶が置いてあるならば、それを足が引きちぎれるくらい思いっきり蹴りたい。

お腹の底から大きな声を出して。


私はその気持ちを全部電車の定期に込めて、バーンっと改札に叩きつけた。

すーっと通れるはずの改札口がなぜか閉まって、私は顔を上げられない状態で、今度は優しく定期を当てた。

望くん。

きっと私は幻滅されてるかもしれないけど。

伝えてもいいのかな。

あんなに泣いた夜に、私は戻って自分を慰めてやりたい。