ようやく訪れたリア充ライフに戸惑い、胸を焦がしながらも、胸の中にはしこりのように残っていた事実。 ……そう、今朝の出来事だ。 あたしは樹君に心無いことを言い、それをまだ謝っていない。 優しい樹君はなかったことにしてくれているが、あたしにはそうすることなんて出来ないのだ。 大きく息を吸い、 「あの……樹君?」 弱々しい声で吐く。 このままなかったことに出来たら、どんなに気が楽だろう。 だって……やっぱり怖いから。 樹君がその言葉に何を思い、どんな反応をするかが。