「いっちゃん。薬剤師さん、来たの?」 小沢さんは珍しく、ベッドの上に座って上体を起こしていた。 大好きな樹さんに会えたことが力となって、起き上がることが出来たのだろう。 表情も、いつもより明るい。 樹さんは小沢さんのベッドサイドに近寄り、 「うん。川口さん、来たよ。 薬、調べてもらおうね」 そう言ってあたしにビニール袋を手渡した。