「あの…… もし良かったら、祖母の家に来て、薬の確認をしていただけませんか?」 「いっ……家に行く!?」 「すみません…… やっぱり、無理ですよね」 樹さんは申し訳なさそうに謝ったが…… 「むっ……無理じゃないです!! すぐに……ハァ……向かいます!! よろしくお願いします!」 あたしは受話器を持ったまま、深々とお辞儀をしていた。