「祖母の背中に出来物が出来て皮膚科で取ってもらったのですが、薬をたくさん処方されて。

飲み合わせは大丈夫かなと思って電話しました」



「そっ……ハァ……そうですか……」





あー……もう、何やってるんだろう、あたし!!

こんなにハァハァ言ってたら、変態だと思われてしまう。



そう思うが、この上がる息をどうすることも出来ない。

受話器を持つ手も震えてきて、治療が必要なのはあたしのほうだ。


だが、電話の向こうの樹さんは、容赦なく爆弾を落としてくる。