樹君が好きすぎて……

耐えきれなくなって……

あたしは樹君の身体に抱きついていた。



柔らかいベンチコートの下に、鍛えられた頑強な肉体を感じる。

その身体で、樹君もあたしをそっと抱きしめてくれた。





あたしの大好きな樹君。

かっこよくて優しい樹君。

遠いところに行ってしまったように思えたけど、こうやってあたしのもとに帰ってきてくれた。