飛べない鳥に、口づけを。






「仕方ないですね。

ちゃんと仕事しますが、矢沢さんもしてくださいね?」



「は?」



「そんなところでアスールの情報誌読んでいないで!」




矢沢さんは気まずそうに雑誌を隠す。

そんな矢沢さんを見て、思わず笑ってしまった。




イケメンが苦手だった。

仕事も苦手だった。

だが、いつの間にか薬局王子の矢沢さんと普通に会話が出来、仕事だって出来るようになってきた。

そして、樹君という素敵すぎる彼氏も出来た。

夢かもしれない。

だけど、寝ても覚めても状況が変わらないところを見ると、夢ではないらしい。