入り口に向かう俺を 「小沢選手!」 練習を見にきていたサポーターが呼ぶ。 振り向いた俺に彼らは言う。 「サインください」 「頑張ってください」 その言葉が身にしみる。 俺は負傷中で、何の役にも立てていない。 そんな俺にまだ、温かい言葉をかけてくれるなんて。