「ごめん……」




樹君の静かな声が聞こえる。




「ごめん、菜緒ちゃん……

でも、もう少しこのまま……」





あぁ……もう駄目だ。

身体が熱くて、心臓が止まりそうで、何も考えられない。

身も心も樹君で埋められていく。




好きです。

樹君が、大好きです。