あー…… あたしは樹君にとって、ただの変態だろう。 解説者みたいにペラペラ話す、変態なんだ。 意気消沈したあたしに、樹君は言う。 「ありがとう」 「……え?」 思わず上げた瞳に、樹君のまっすぐな視線がぶつかる。 そんな樹君に見惚れてしまう。 樹君、整った顔してるな。 鼻も高い。 髪もサラサラで綺麗……