「いーかげん、そのニヤけた顔、やめてよね!」


目覚ましの鳴る1時間も早く起きてしまったあたしは。

結局、無理やり覚醒させたあやちゃんから、登校途中たっぷりとキスの雨を受けて、ほぅっとなる身体を半ば引き摺って、今漸く教室の中に居たりする。


ずっと無遅刻だったのに、今日はあやちゃんのせいで遅れたけど、まぁ許せるかなって思った。

だって。

あたしからの告白がそんなにも嬉しかったのか、それともその後の濃厚なキスが良かったのか…。


あたしとしては両方だって言わなかったらシメるけど。



あたしの隣に座るあやちゃんは、クラスメイトもビビるくらいにすこぶる機嫌がいいみたいで、さっきから凄いニヤけてる。