食べ終わってゆっくりお茶を飲んで落ち着いてきた。

デザートまでとっても美味しかった。

外食なんてしないからとっても贅沢したと思う。

そんな風に食後の余韻に浸ってると


「洋子ちゃん、今日出掛けてみてどうだった？一緒に出掛けたり、ご飯食べたり。」

そう真剣な表情で聞かれた


「守さんと今日一緒に過ごして、なんか一緒にいるとドキドキするけど落ち着くし、安心出来て不思議と温かくて･･･」

そう言うと


立ち上がって座っている私の横に来たので私も横に向きを変える。

すると守さんが私の手を握りながら目線の高さを合わせてきた


「洋子ちゃん、今手を握ってるけど嫌じゃない？」

「嫌じゃないですよ？」

すると守さんが今度は握っていた手の片方を離し私の頬に触れた。

ビクって驚いて少し揺れると

「嫌？」

「びっくりしただけです。」

そう言うとゆっくり頬を撫でて離れた。


「うん、洋子ちゃん。これだけパーソナルスペースに入っても嫌悪感も無いなら好きってことだと思うよ？」

とサラっと言う守さん


「え？そうなんですか？」

頭にはてなマークいっぱいで聞く私に


「嫌な人がこんな近寄ろうとしたらまず逃げるか避けるかするでしょう？」

そう言われればそうかも？

「ね？洋子ちゃんにとって嫌な相手でないのなら、僕に洋子ちゃんの隣に居る権利をくれないかな？」


そして守さんは再びあの言葉を紡ぐ


「洋子ちゃん、僕は今日１日でさらに君を好きになったよ。結婚を前提にお付き合いしてください。僕の彼女になって？」

守さんが甘い顔して私を見つめている。

もうこの視線から目を逸らせない時点で彼に捕まったのだと思う。

「はい、よろしくお願いします。」

こうして私はちゃんと会話して１週間、１回のデートを経て守さんとお付き合いする事になりました。