ということで放課後。 


何故か、クラス全員でアイス屋さんに来ていた。 


「由美〜、アイス何がいい?」


「キャラメルリボン♪」


小百合は、私の分のアイスを持ってきてくれた。 


「由美ってさー、いつもキャラメルリボンだよね?」

「うん!おいしいよ?」


「食べさせて〜!」


小百合はそう言って、私のアイスをさらっていく。 

「………」


私の手元に戻ってきた時には、すでになくなっていた。 


「ちょっと小百合〜!」


「ごめん!いろいろ回ってさ!!」


小百合が言うには、いろんな子が食べてこの状態に…らしい。 


「もう〜。あっ!」


司がちょうど、キャラメルリボンを食べている! 


これはチャーンス!! 


司が1口目を食べようとしているのを横取りした。 

パクッ 


「あ、おい!!」


「なぁにー?」


「何食べてんだよ…」


「だって私のキャラメルリボン食べられたんだもん。にしても、司がキャラメルリボンって似合わない〜!!」 


「いいだろ別に。お前が食べてたからこれにしたんだよ。」


「えっ?最後の方、聞こえなかった!何?」