パークは予想どうりの賑わいを見せていた。

「キノーっダッシュ!!」

「お前、俺を目印代わりにする気だろ!

ダッシュなら隼人だろ!?」

「いーじゃん、行ってこい!!」

「だーーっ!わかったよ!
ファストパス取るから
そのあたり来いよな!」

「はーい!!」

みんな笑顔で、楽しそうで、
なんだか周りからあたしが
浮いているような感覚に陥りそうになる。

「ん、結構人多いね。
美桜、はぐれないように手、繋ごう」

そう言って差し出される大きな優しい手。

いつもより、強く握ってみた。