「俺の色は何色?」 「ほ、星野くんのイメージは…黄色かな」 「それって“星野”の“星”ってこと?」 「そう、なんだけど…」 彼が渋い顔をする。 何か良くないことでも 言ってしまったのだろうかと心配になる。 「日野さん、俺の下の名前知ってる?」 「知ってるよ?」 「何?」 な、何って… 「は、やと…でしょ?」 名前を呼ぶだけでドキドキして。 「うん、美桜は桜色。俺は星色?」