遠足当日。 あたしたちは近くの河原へ向かっている。 2学年全員、約300人と先生が ぞろぞろと道を歩く。 「晴れてよかったねー!」 「俺、晴れ男だから!」 「確かに、キノがいると 雨降る気がしないよね(笑)」 こんな会話をあたしは笑いながら 聞いている。 「ん?」 左横を歩く朱理が あたしの脇をツンツンと突っついた。