「立てる?」 こちらへ手を伸ばしてきた先輩。 「だ、大丈夫です……!」 先輩の手を取らず自力で立った。 「立てないほどではないならよかった」 と少し口角を上げて言った先輩。 その少しの表情の変化だけで、 ドキドキしてしまう。 ……あ、先輩も足、血出てる。