視線を上にずらすと
心配そうに私のことを見てる……




先輩




さっきまで感じていた痛みなど
忘れてしまう。

だって、入学して以来喋ってもいない。


なのに今のこの状況……



先輩がこちら側へ倒れ、私の床についてる
手のすぐ横に手をついてる。


その上先輩の顔と私の顔の距離



きっと30cmもない。




頭が真っ白だ。