「真琴ちゃん今、僕のことかっこいいと思ったでしょ。いいよ、今度一緒にご飯行ってあげても。」 吐息が私の耳をくすぐる。 でもそれ以上に、私は彼の言った言葉の意味がわからなかった。 ただ、1つわかったことはー 彼は自意識過剰なドS王子系、ということだった。 1限目の授業がおわると、たちまち私の席の周り、というよりは彼の席の周りには大勢の人だかりができていた。 そらそうだろう、こんな田舎にこんなイケメンがしかも横浜から来たのだから。