この地球-セカイ君がすべて

渓くんとの間で何があったかなんてその時は考える隙もなく、ただただ虚しい思いばかりが募っていった。



<佑side>


渓と別れた後、俺は考えた。


どうすることが真琴にとって一番幸せなのか。


でも考えても考えても思いつくのは縁を切ることで。


…そんなことはしたくない、けど真琴はこのままじゃ幸せになれない。


めぐりあう葛藤の末、最後に下した決断だった。


真琴の前から消えよう、真琴が俺のことを忘れてくれるように。


そう思った。


…そんな時、真琴からメールがあった。