<祐side>


視界がぼんやりとする。


俺は今どこにいるのかわからない。


ただわかるのは、あたりは全面真っ白だってことくらい。


「……祐くん!…祐くん!祐くん!」


ゆっくりと視界が定まる。


そこには、ナース服を着た人がいた。


…ああ、俺運ばれたんだ。


その状況に気づくのに、少し時間がかかった。