私はそのまま史方君の方へ向かって行った。


一歩一歩近づくたびに女子生徒が道を開ける。


彼のもとへたどり着いた頃には…もう皆が静まっていた。


「みなさん。普通に喋ってていいのよ?」


すると周辺の女子生徒はまた喋り出した。でも視線はこちらへと向けられている。


当たり前だけどね。だって学年一の美少女とイケメンがいるんだもの。


「…でどーしたの?時灯」


「いきなり苗字呼び捨て…。流石だわ」


「まぁ…ね。それで用事は?」


「あ!今日の昼休み、屋上に来て」


「らーじゃ♪」