クソ…一歩遅かった。





「椿君〜っ」


え?



ドアの向こうからは
沢山の女子が入ってきた

良かった…
男じゃなかった…。

安心して座り直す



「お〜皆んな
ここまで遊びにきてくれるなんて
俺とっても嬉しいよ」
「椿のためならどこへでも行くよ」
「私だって〜」
「私も〜」




うわぁ…
これが実際のハーレム…
そう言えば椿もモテるんだった…



椿連れてきたの失敗だったのかな…



そう思いつつ途方にくれていた。


俺と椿とじゃ
顔もだけど性格も違うもんな…

おれは女子に甘い言葉の1つや2つ
言うことすらできねぇ…


俺ってまだまだだ…

そう落ち込んでいるとある事に気がついた




あれ?凛が来ない…


ドアを開けに行っただけだし
戻ってきてもいい頃だ


ドアの方まで行くと誰もいない。


トイレか…?


「おい、凛どこ行ったか分かるか?」

1人の女子に聞くと

「あ!なずな君っ‼︎
凛ちゃんならさっき鈴木君に呼ばれて
どっか行ったよ〜
それよりなずな君っ遊ぼっ‼︎」


鈴木と!?アンニャロ…


「って…うわぁぁぁぁぁぁ」

2人の女子が俺の両サイドに座り腕を掴んだ


ムムムムムム胸が…当たって…




ってこんなことしてる場合じゃない


鈴木が凛に告白してるかもしれないんだ






俺は女子の腕を振り払い

「ごめん、


椿!俺ちょっと行ってくる‼︎」



そう行って走り出した。