ある日。
「あれっ?」
「えぇっ?」
「よ、吉見さん、登下校の道、一緒だったんだね!せっかくだし、一緒に帰ろ!」
相変わらず、三間くんはテンションが高い。

この日から、三間くんとよく登下校を一緒に共にするようになった。
特に待ち合わせをしている訳では無い。
でも、ちょうど、同じ時間に、同じ場所で会うのだ。
いつの間にか、それが楽しみになってた。


(あれ、今日はいない…。まだ寝てるのかな?
来たら笑ってやろ〜)
私は後ろの入口から教室に入る。

「おはようございまーす!」
「あれ〜?吉見さん、今日は俺の方が早かったね〜」
三間くんは、とっくに学校に来ていた。
その自慢してくる顔が本当にムカついて…。
(絶対、三間くんより先に学校に来てやる!!!)


そのひから毎日、三間くんとの口喧嘩が続いた。
「やった!今日は私の方が早い!」
「ざんねーん、俺でした〜!」
ボールを持った三間くんは、私にデコピンをしてニカッと笑った。
「~~~~~~!!!」