わたしが小説を書くように

 講義終了が告げられ、すっかり自分の世界に浸っていたわたしは、我に返った。

 さて、ここからが問題だ。


 教室の出入り口に先回り。

 邪魔にならない位置にスタンバイ。

 
 巣の上で獲物を待ち構える蜘蛛の気持ちが、よくわかった。

 
 そして、先生の視界に収まり、強引に原稿を渡すことに成功した。