始まりのラピスラズリ



先輩は素早くスピンムーヴをして目の前のディフェンスをかわすと、そのままレイアップシュートを決めた。


「悠久っ、ナイッシュー!!」


「悠久先輩、頑張ってー!」


舞子と勇人先輩は、固まっている私に気づかずに、先輩を応援する。


なんで…。
どうしてハル先輩があの技を?
だって、あれは……。


それは、マコくんの得意技だった。