先輩は私の姿を見て驚いたと思うと、次には不満そうな顔で私を見てきた。 そして────、 「遅いっ…!」 大きな声で言った先輩に、私は目を見開く。 「す、すみませんっ! 担当医の先生に捕まっちゃってて!」 その時、休憩の終わりを告げるブザーが鳴り響いた。