「離してください!」 少し大きい声を出し、手を力一杯ふる。 が、強く握られている手は中々離れない。 「いいじゃんいいじゃん、減るもんじゃないんだしー。」 減るもんじゃないって、百歩譲ってイケメンならまだしも、あんたみたいなおっさん間違っても遊ばないから。 中々離してもらえず、段々不安になってくる。 どうしたらいいの? もうやだ。 涙が出てきそうになったそのとき……