なぜ、君は





「そっか……」



少しの沈黙の後麻耶は言った



「ごめんね、迷惑かけて…拓哉くんが私のこと好きだったなんてしらなくて…」


気を使ってくれてるんだろうけど、
そのやさしさが今はつらいだけだった。




「いい、もういいから…先かえって」


「でも…」


「いいから…っ」



突き放すように言うと、「ごめんね」と言って歩き出した。


姿が見えなくなってずるずるとその場に座り込んんだ





「じゃあな…」



戻ってきてくれるんじゃないかと期待してる自分がいる。

でも、どんなに待っても麻耶が戻ることはなかった



ぽつりと、雫がほほを伝った。








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どのくらい時間がたったんだろう…

「大丈夫ですか?」


細い声で顔を上げるとそこには見知らぬ女がいた





fin.