それから私は毎日学校から家に帰るのではなく、古見さんの所へ行き面白い本を教えてもらい読ませてもらっていた。 「そうか、夕月ちゃんって言うんだね。何があったのかは分からないけどいつでもおいで」 そんな古見さんは私をここで雇ってくれた。 いつもと変わらない優しい笑顔で「夕月ちゃん、高校へ進学しないのならうちではたらかない?」と言ってくれたのだ。 そんな優しさに甘え、若干の父親像を古見さんに抱き今でも過ごしている。 もう母は昔の母ではない。 私の親は古見さんだと思いながら生活する毎日だ。