『どうでもよくないっ!!
だって、人目見たときから気になってたんだもん。
だからさ...。』

いきなり手を捕まれ走り出した。

光希くんは、学校でも人気者。

視線が痛い。

なんでこうなったんだろ。

息が切れてきた。

「やめてっ!!」

「ほら、可愛い声してるじゃん。
俺には隠すなよ。全部受け止めるから」

『全然光希くんのこと、私は知らない。』

「これから知っていけばいいんだよ!」

『ワケわかんない』

「隠さないでよ。本当は、甘えたいんじゃないの??」

なにそれ、全部知ってるみたいな...。

なんでなんだろう。

涙が止まらない...