彼らの影が見えなくなった時、絆がそう言う。 その言葉をきっかけに車へと引き返す。 静かな車内。 普段からあまり車では騒がないから、いつもと変わらないといえば変わらない。 ただ、空気が少し違った。 何が……なんて言うまでもない。 みんな考えているんだ。 あの四人組のことを。 声というたった一つの手掛かりを元に。 一瞬見えたあの顔。 「……変わらないわね。 “あの日”から、“四人共”」