大嫌いなあなた


私の名前が出てきた途端、目を見開いてその会話をできるだけ聞き取ろうとした。

が、その大人たちは歩きながら話しているのか会話をする声はどんどん小さくなる一方。

それきりだった。

私も気にするほどでもなかった。

ただ、お通夜には顔出しに行かないといけないという億劫になる気分だけが残っていてあの空気の重いところに行くんだとわかっているから足取りが重い。

沈んでいる自分を我に返さんとばかりにポケットに入れていたiPhoneが電話を知らせる。