大嫌いなあなた


顔を上げられない私の頭を撫でる、その大きな手がお兄ちゃんと被る。

本当は重ねちゃダメなことくらい知ってる。

だけど、私そこまで強くないもん。

一人で頑張れないもん。

だからー…

顔を上げ、私に背中を向け玄関から出ようとする安浦の腕を掴み正面を向かせると唇を塞いだ。