大嫌いなあなた


私は靴も履かずに部屋を飛び出した。

アパートから出て、まだそう遠くまで行っていないであろう安浦の姿を探した。

朝早い時間もあってか道を歩く人はまばらだったが、靴を履かずに走っている私を見る好奇の目追いかけてきた。

「安浦!!」

やっとの思いで見つけた安浦に思わず抱きついた。

「うわっ!」

一瞬ビクッと驚いて目を見開いた安浦だったがすぐに優しい顔になり抱きとめてくれた。